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THREE ホリスティックリサーチセンター
〒141-0031
東京都品川区西五反田2-27-4(本社)
ポーラ・オルビスグループの株式会社ACRO(本社:東京都品川区、社長:宮﨑稔章)内のTHREE ホリスティックリサーチセンターは、特定のスパイス系精油をブレンドすることで、黄色ブドウ球菌が形成する「バイオフィルム」に対して抑制・殺菌効果を発揮することを明らかにしました。
バイオフィルムとは、微生物やそれらが産生する物質(主に菌体外多糖類、たんぱく質やDNAなど)が集合して出来た構造体を指します。バイオフィルムは、粘着性が非常に高く抗菌剤や免疫細胞といった外的要因から細菌を守るためのバリアとして機能しており、簡単に洗い流すことが難しく、また抗菌剤や殺菌剤が浸透しにくいという特徴があります。
皮膚常在菌として知られる黄色ブドウ球菌はバイオフィルムを形成することが知られており、創傷治癒を阻害する要因の一つであると考えられています。また肌の炎症悪化因子である可能性も示唆されているため、抗バイオフィルム効果は肌の創傷治癒において重要な役割だと考えられます。
これまで精油単体での抗菌に関する報告はありましたが、複数の精油を組み合わせたブレンド精油による作用を探索しました。
シナモン、クローブ、オレガノの精油を配合したブレンド精油を用い、黄色ブドウ球菌に対する効果を検証しました。
バイオフィルム形成阻害能を評価するため、黄色ブドウ球菌培養時にブレンド精油を添加したところ、バイオフィルムの形成量が有意に低下することが確認されました(図1)。
図1. ブレンド精油のバイオフィルム形成阻害
試験方法:
黄色ブドウ球菌の懸濁液にブレンド精油を添加後、37℃で振盪培養した。形成されたバイオフィルム量を算出し、ブレンド精油添加ありなしで比較した。
※ブレンド精油:シナモン、クローブ、オレガノの精油をブレンドしたもの
出典:THREE ホリスティックリサーチセンター調べ
さらに蛍光顕微鏡を用いた観察により、バイオフィルム内の細菌の生死を判定したところ、既に形成されてしまった強固なバイオフィルムに対しても、ブレンド精油を添加することで、内部の細菌に対して殺菌効果を発揮することが確認されました(図2)。
図2. ブレンド精油のバイオフィルム殺菌効果
試験方法:
黄色ブドウ球菌を一晩培養してバイオフィルムを形成させ、ブレンド精油添加によるバイオフィルム内の細菌の生死を蛍光顕微鏡観察した。緑色は生細胞、橙色は死細胞を示す。
蛍光強度比をブレンド精油添加ありなしで比較した。
※ブレンド精油:シナモン、クローブ、オレガノの精油をブレンドしたもの
出典:THREE ホリスティックリサーチセンター調べ
これらの結果より、シナモン、クローブ、オレガノの精油を配合したブレンド精油は、悪玉菌として知られる黄色ブドウ球菌のバイオフィルムに対して「形成阻害」と「殺菌」2つの作用による抗バイオフィルム作用が確認され、悪玉菌による炎症悪化を抑え、創傷治癒の阻害を抑制することが期待されます。
今回の発見は、精油に含まれる多様な芳香成分が単一の作用に留まらず、組み合わせることで多角的なアプローチを可能にし、高い効果を発揮していることを示唆しています。THREE ホリスティックリサーチセンターは今後も、精油等が持つ機能性に関する研究を継続してまいります。
[研究協力]
東京薬科大学薬学部 臨床微生物学教室(金子寛 助教、中南秀将 教授)
大会名: 日本薬学会 第146年会(大阪)
会期: 2026年 03月 26日~ 29日
場所: 関西大学 千里山キャンパス
演題名: Staphylococcus aureus に対する混合ハーブ精油の抗菌作用および抗biofilm作用(Antibacterial and anti-biofilm activities of mixed herbal essential oils against Staphylococcus aureus)
発表者:〇大関壮実1、金子寛1、金澤由紀2、佐井賢太郎2、中南秀将1( 1. 東京薬大薬、2. 株式会社ACRO THREE ホリスティックリサーチセンター)
「精油」をはじめとする植物から得られる恵みと心・からだ・肌の関係を探求し、地域社会との取り組みを通じた新たな価値を創出・発信することを目的に2022 年 09月 02日 ACRO内に設立しました。
人の在り方にとどまらず、環境や社会の在り方も踏まえた半歩先の価値を創出・発信することで、「THREE」のさらなる進化に向けた重要な役割を担っていきます。
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東京都品川区西五反田2-27-4(本社)